■コーヒーの等級の決め方について■

 コーヒーの等級の決め方は、大ざっぱに分けると、下記の基準で決められます。

@栽培標高
 昼夜の温度差が大きい程良い実が育つということで、標高の高い物ほど高品質とされます。
A欠点数
 コーヒーには当然生育不良な豆や異物が入りますので、これらが少ないほど高品質とされます。
B豆の大きさ
 ただ単に、豆の大小で品質を決める物で、大きいほど高品質とされます。
Cその他
 カップテスト(味見)など。
 国によって、等級の決め方は様々です。ここに主なものをあげてみました。
 
メキシコ標高で3等級にわけられています。
アルトゥーラ(高標高)
プリマラバド(中標高)
ブエンラバド(低標高)
ホンジュラス、エルサルバドル標高で3等級にわけられています。
◆SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンズ)(最高級品)
・・・標高1,500m以上で栽培収穫された豆。
◆HG(ハイグロウ)
・・・標高1,500m以下で栽培収穫された豆。
グァテマラ標高で7等級にわけられ、SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンズ)が最高級品。
【↑高標高・高品質】
SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンズ)
HB(ハード・ビーンズ)
SH(セミ・ハードビーン)
EPW(エクストラ・プライム・ウオッシュド)
EGW(エクストラ・グッド・ウオッシュド)
PW(プイム・ウオッシュド)
GW(グッド・ウオッシュド)
【↓低標高・低品質】
コスタリカ産地により、標高ごとに等級わけしている。
太平洋側標高により3等級に分けられ、SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンズ)が最高級品)。
中間部等級わけは行わない。
大西洋側標高により3等級に分けられ、HGA(ハイ・グロウン・アトランティック)が最高級品。
キューバ豆の大きさで等級わけされている。
ETL(高品質)
TL(中品質)
AL(低品質)
ブラジル産出量世界一だけあって、下記の3段階によって厳格に等級わけされています。
T.欠点豆No.2〜No.8
U.豆の大きさs19〜s13
※s:スクリーン、ふるいの網の目の大きさ
V.カップテスト(実際飲んだ味)T ストリクトリーソフト
U ソフト
V ハード
W リオイ
コロンビア豆の大きさで等級わけされています。
スプレモ(高級品)・・・s19〜18
エキセルソ(標準品)・・・s18〜17
※s:スクリーン、ふるいの網の目の大きさ
エチオピア欠点豆の混入率と豆の大きさで等級わけされています。
T.欠点豆の混入率G1〜8
※G:グレード
U.豆の大きさ
最高級品・・・ボールドグレイン高級品・・・ハラーロングベリー
タンザニア、ケニア豆の大きさで等級わけ
AA(大)
A(中)
AB(小)
イエメン地区ごとに等級わけ方法が違います。
T.バニマタル地区
・・・豆の大きさによって等級わけ
No.9〜No.6
U.サナア地区スーパーサナニ(最高級品)
サナニ(高級品)

余談ですが、コーヒーの国際相場はブラジルNo.2という品種が基準となり、この出来不出来によって値段は大きく変わります。

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