◆JR室蘭本線(北海道)◆

◆2017年5月3日(水)、2019年4月27日(土)、2023年5月4日(木)、5月5日(金)、5月6日(土)撮影
(概要)
 長万部駅と岩見沢駅の両端で函館本線と接続している路線であり、長万部駅〜苫小牧駅間では海沿いを、苫小牧駅 〜岩見沢駅間では内陸部を走る。
 現在、全線を通して運転される旅客列車は無い。長万部駅から千歳線と接続する沼ノ端駅までの間は札幌駅発着の特急列車が多く経由する区間となっており、札幌市と函館市とを結ぶ動脈の一部となっている。このうち室蘭駅〜東室蘭駅〜沼ノ端駅間は交流電化されている。一方、沼ノ端駅〜岩見沢駅は優等列車の運転が無く、ローカル輸送が中心となっている。日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車は支線を除く全線で運転されている。
 線内の白老駅〜沼ノ端駅間28.736kmの区間は日本最長の鉄道直線区間である(分岐器付帯曲線などがあり、同区間で軌道が直線とは限らない)。
 苫小牧駅〜沼ノ端駅間は千歳線と合わせてIC乗車カード「Kitaca」の利用可能エリアとなっている。

(歴史)
 歴史的には北海道炭礦鉄道によって建設され、鉄道国有法により国有化された室蘭〜岩見沢間と、その後国有鉄道長輪線(おさわせん・ちょうりんせん)として建設された長万部〜東室蘭間に分かれる。
 1928(昭和3)年9月10日に現在のルートが全通すると、樺太への連絡のために運行されていた急行列車が、従来の函館本線・札幌駅経由から、速達性を優先して札幌を通らず当路線を経由するルートに変更された。9年後の1937(昭和12)年6月に従来の函館本線経由に戻されたものの、その歴史的経緯から長万部駅〜岩見沢駅間には1958(昭和33)年まで、当路線と函館本線の間で運賃計算上の経路特定区間が設定されていた(函館本線経由でも当路線経由で運賃を計算)。
 また、1950年代後半に函館本線小樽経由に代わって室蘭・千歳線を経由する優等列車が増加したことから、1961年に長万部〜札幌または苗穂間で室蘭・千歳線を経由する優等列車に乗車する際、途中下車しない限り運賃は小樽経由で計算する列車特定区間となり、その後経路特定区間になったが、1994年3月にこの特例は廃止された。
 1960(昭和35)年から15年計画で行なわれた蒸気運転全廃に向けた動力近代化計画では、室蘭本線岩見沢〜沼ノ端間および非電化区間としては特急・貨物列車の本数が多い東室蘭〜長万部間も電化計画に含まれていたが、石炭輸送衰退の影響で函館本線新函館北斗(旧:渡島大野)〜長万部間と共に2016年現在でも実現していない。

長万部駅にあるゼロキロポスト。
(2013年4月28日(日)撮影)

長万部駅ホームから撮影した函館本線(左)と室蘭本線(右)の分岐点。
(2013年4月28日(日)撮影)

日高本線と室蘭本線との分岐点。左2本の線路が室蘭本線、右にそれる1本の線路が日高本線。
(2016年7月17日(日)撮影)

沼ノ端駅ホームから撮影した。室蘭本線(左)と千歳線(右)との分岐点。
(2019年4月27日(土)撮影)

沼ノ端駅の岩見沢側にある跨線橋から撮影した、室蘭本線(左)と千歳線(右)との分岐点。
(2019年4月27日(土)撮影)

追分駅の長万部側(南)にある踏切から撮影した、室蘭本線(下)と石勝線(上)との立体交差。
(2019年4月27日(土)撮影)

追分駅の岩見沢側(北)にある跨線橋から撮影した、室蘭本線(奥)と石勝線(手前)との分岐線。
(2019年4月27日(土)撮影)

函館本線(岩見沢駅)での分岐点
左側の土手が室蘭本線、右が函館本線。
(2017年5月3日(水)撮影)







駅名・信号場名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業日
(漢字表記) (よみ)


H47 長万部駅 おしゃまんべ - 0.0







1903(明治36)年11月3日
※函館本線の駅として
- 旭浜駅(廃駅) あさひはま - 5.3 1969(昭和44)年9月20日
廃止:2006(平成18)年3月18日
H46 静狩駅 しずかり 10.6 10.6 1923(大正12)年12月10日
H45 小幌駅 こぼろ 6.9 17.5






1943(昭和18)年9月25日
- 鳥伏信号場(廃止) 「とりう」または「とりふ」 - 20.6 1945(昭和20)年4月20日
廃止:1947(昭和22)年11月1日
H44 礼文駅 れぶん 6.1 23.6 1928(昭和3)年9月10日
H43 大岸駅 おおきし 4.1 27.7 1928(昭和3)年9月10日
- 旧線
区間
豊泉駅(廃止) とよいずみ - 30.9 1960(昭和35)年10月1日
廃止:1968(昭和43)年5月15日
H42 豊浦駅 とようら 8.4 36.1 1928(昭和3)年9月10日
H41 洞爺駅
※古レールについて
とうや 5.4 41.5


1928(昭和3)年9月10日
- 北入江信号場 きたいりえ - 44.5 1994(平成6)年3月16日
H40 有珠駅 うす 5.1 46.6

1928(昭和3)年9月10日
H39 長和駅 ながわ 4.9 51.5 1928(昭和3)年9月10日
H38 伊達紋別駅 だてもんべつ 3.0 54.5 1925(大正14)年8月20日
H37 北舟岡駅 きたふなおか 2.9 57.4 1963(昭和38)年9月30日
H36 稀府駅 まれっぷ 3.2 60.6 1925(大正14)年8月20日
H35 黄金駅 こがね 4.5 65.1 1925(大正14)年8月20日
H34 崎守駅 さきもり 2.2 67.3

1968(昭和43)年9月19日
- (貨)陣屋町駅 じんやまち 2.4 69.7 1944(昭和19)年10月1日
H33 本輪西駅 もとわにし 3.0 72.7 1925(大正14)年8月20日



H32 東室蘭駅 ひがしむろらん 4.5 77.2 1892(明治25)年8月1日
- (貨)東室蘭駅 ひがしむろらん 1.0 78.2 1892(明治25)年8月1日
H31 鷲別駅 わしべつ 0.9 79.1

1901(明治34)年12月1日
H30 幌別駅 ほろべつ 7.7 86.8 1892(明治25)年8月1日
H29 富浦駅 とみうら 5.5 92.3 1953(昭和28)年12月20日
H28 登別駅
※古レールについて
のぼりべつ 2.4 94.7 1892(明治25)年8月1日
H27 虎杖浜駅 こじょうはま 3.4 98.1



1928(昭和3)年8月5日
H26 竹浦駅 たけうら 4.8 102.9 1897(明治30)年2月16日
H25 北吉原駅 きたよしはら 2.8 105.7 1965(昭和40)年11月1日
H24 萩野駅 はぎの 2.1 107.8 1907(明治40)年12月25日
H23 白老駅 しらおい 5.8 113.6 1892(明治25)年8月1日
H22 社台駅 しゃだい 5.5 119.1 1907(明治40)年12月25日
H21 錦岡駅 にしきおか 6.3 125.4


1898(明治31)年2月1日
H20 糸井駅 いとい 5.2 130.6 1917(大正6)年6月1日
H19 青葉駅 あおば 2.2 132.8 1988(昭和63)年11月3日
H18 苫小牧駅 とまこまい 2.4 135.2 1892(明治25)年8月1日
- (貨)苫小牧貨物駅 とまこまいかもつ 3.4 138.6 1892(明治25)年8月1日
H17 沼ノ端駅 ぬまのはた 5.4 144.0 1898(明治31)年2月1日


- 遠浅駅 とあさ 8.9 152.9



1902(明治35)年9月21日
- 早来駅 はやきた 5.4 158.3 1894(明治27)年8月1日
- 安平駅 あびら 5.7 164.0 1902(明治35)年10月11日
K15 追分駅 おいわけ 6.8 170.8 1892(明治25)年8月1日
- 三川駅 みかわ 8.0 178.8






1897(明治30)年2月16日
- 古山駅 ふるさん 3.4 182.2 1943(昭和18)年9月25日
- 由仁駅 ゆに 4.2 186.4 1892(明治25)年8月1日
- 栗山駅 くりやま 5.1 191.5

1893(明治26)年7月1日
- 栗丘駅 くりおか 4.2 195.7


1943(昭和18)年9月25日
- 栗沢駅 くりさわ 3.9 199.6 1894(明治27)年10月1日
- 志文駅 しぶん 4.3 203.9 1902(明治35)年8月1日
A13 岩見沢駅 いわみざわ 7.1 211.0 1884(明治17)年8月15日
※函館本線の駅として
支線
H32 東室蘭駅 ひがしむろらん - 0.0




1892(明治25)年8月1日
M33 輪西駅 わにし 2.3 2.3 1928(昭和3)年9月10日
M34 御崎駅 みさき 1.9 4.2 1905(明治38)年6月21日
M35 母恋駅
※古レールについて
ぼこい 1.7 5.9 1935(昭和10)年12月29日
M36 室蘭駅(3代) むろらん 1.1 7.0 1897(明治30)年7月1日
- 室蘭駅(2代)(廃駅) むろらん 1.1 8.1
- (貨)西室蘭駅(廃止) にしむろらん 1.4 9.5 1960(昭和35)年5月10日
廃止:1985(昭和60)年3月14日

年表
北海道炭礦鉄道室蘭線
1892(明治25)年8月1日 室蘭駅(初代)〜岩見沢駅間が新規開業。同区間に室蘭駅(初代)・幌別駅・登別駅・白老駅・苫小牧駅・追分駅・由仁駅を新設。
1893(明治26)年7月1日 栗山駅を新設。
1894(明治27)年8月1日 早来駅を新設。
1894(明治27)年10月1日 清真布駅を新設。
1897(明治30)年2月16日 敷生駅・三川駅を新設。
1897(明治30)年7月1日 室蘭駅(初代)を輪西駅(初代)に改称。同時に、室蘭駅(2代)〜輪西駅(初代)間を延伸開業し、同区間に室蘭駅(2代)を新設。
1898(明治31)年2月1日 錦多峰駅・沼ノ端駅を新設。
1901(明治34)年12月1日 鷲別駅を新設。
1902(明治35)年8月1日 志文駅(貨物駅)を新設。
1902(明治35)年9月21日 遠浅駅を新設。
1902(明治35)年10月11日 安平駅を新設。
1903(明治36)年4月21日 志文駅が一般駅となる。
1905(明治38)年6月21日 御崎駅(貨物駅)を新設。
国有鉄道(官設鉄道)室蘭本線
1906(明治39)年10月1日 北海道炭礦鉄道が国有化され、室蘭駅(2代)〜岩見沢駅間が官設線となる。
1907(明治40)年12月25日 知床信号所、社台信号所を新設。
1909(明治42)年10月12日 国有鉄道線路名称制定に伴い、室蘭駅(2代)〜岩見沢駅間を室蘭本線とする。
1909(明治42)年10月15日 知床信号所が知床駅(貨物駅)、社台信号所が社台駅(貨物駅)となる。
1910(明治43)年12月27日 室蘭駅(2代)〜輪西駅(初代)間を複線化。
1912(明治45)年4月1日 知床駅が一般駅となる。
1917(大正6)年6月1日 小糸魚信号所・一本松信号所を新設。社台貨物駅を一般駅に変更。
1920(大正9)年8月7日 一本松信号所を廃止。
1920(大正9)年8月10日 苫小牧駅〜遠浅駅間を複線化。
1921(大正10)年10月4日 遠浅駅〜追分駅間を複線化。
1922(大正11)年4月1日 小糸魚信号所を信号場に変更。
1922(大正11)年6月1日 御崎貨物駅を一般駅に変更。
1926(大正15)年6月25日 登別駅〜敷生駅間を複線化。
1926(大正15)年7月15日 幌別駅〜登別駅間を複線化。
1928(昭和3)年8月5日 虎杖浜駅を新設。
1928(昭和3)年9月10日 輪西駅(初代)を東輪西駅に改称。輪西駅(2代)を新設。
長万部〜東室蘭間(国有鉄道長輪線)
1923(大正12)年12月10日 国有鉄道長輪線として、長万部駅〜静狩駅間 (10.6 km) が開業。同区間に静狩駅を新設。
1925(大正14)年8月20日 国有鉄道長輪東線として、輪西駅(初代)〜伊達紋別駅間が開業。同区間に伊達紋別駅・稀府駅・黄金蘂駅・本輪西駅を新設。同時に、長万部駅〜静狩駅間の長輪線を長輪西線に線名改称。
1928(昭和3)年9月10日 静狩駅〜伊達紋別駅間が延伸開業し、長輪西線・長輪東線を統合して長輪線に改称。延伸開業区間に礼文駅・小鉾岸駅・辨辺駅(弁辺駅)・虻田駅・有珠駅・長流駅を新設。函館駅〜稚内駅間(長輪線・室蘭本線経由)の急行列車新設。
統合後
1931(昭和6)年4月1日 長輪線を室蘭本線に編入。長万部駅〜岩見沢駅間を本線、東輪西駅〜室蘭駅(2代)間を支線とし、室蘭本線とする。
1931(昭和6)年9月1日 東輪西駅を東室蘭駅に改称。
1934(昭和9)年7月1日 室蘭駅(2代)〜東室蘭駅間で道内初のガソリンカー運転開始。
1934(昭和9)年10月1日 北海道鉄道札幌線(現在の千歳線)苗穂駅〜沼ノ端駅間の旅客列車が、苫小牧駅への乗り入れ開始。
1935(昭和10)年4月1日 小鉾岸駅を大岸駅に、辨辺駅(弁辺駅)を豊浦駅に改称。
1935(昭和10)年12月29日 母恋駅を新設。
1942(昭和17)年4月1日 敷生駅を竹浦駅に、知床駅を萩野駅に改称。
1943(昭和18)年7月1日 東室蘭駅〜幌別駅間を複線化。
1943(昭和18)年9月25日 旭浜信号場・古山信号場・栗丘信号場を新設。
1943(昭和18)年9月30日 小幌信号場を新設。
1944(昭和19)年7月5日 追分駅〜三川駅間を複線化。
1944(昭和19)年10月1日 本輪西駅〜東室蘭駅間を複線化。豊住信号場・伊達舟岡信号場・陣屋町信号場を新設。
1945(昭和20)年4月20日 鳥伏信号場を新設。
1945(昭和20)年8月1日 北入江信号場(初代)を新設。
1946(昭和21)年4月1日 古山信号場・栗丘信号場を駅に変更。
1947(昭和22)年11月1日 鳥伏信号場を廃止。
1948(昭和23)年7月1日 北入江信号場(初代)を仮乗降場に変更。伊達舟岡信号場を廃止。
1949(昭和24)年6月1日 日本国有鉄道法施行に伴い、公共企業体日本国有鉄道(国鉄)に移管。
1949(昭和24)年9月1日 清真布駅を栗沢駅に改称。
1949(昭和24)年9月15日 豊住信号場を仮乗降場に変更。
1950(昭和25)年9月10日 錦多峰駅を錦岡駅に改称。
1952(昭和27)年11月5日 黄金蘂駅を黄金駅に改称。
1953(昭和28)年7月15日 陣屋町信号場を旅客駅に変更。
1953(昭和28)年11月20日 小糸魚駅〜苫小牧駅間を複線化。
1953(昭和28)年12月20日 富浦駅を新設。
1954(昭和29)年9月26日 錦岡駅〜小糸魚駅間を複線化。
1955(昭和30)年11月1日 崎守町仮乗降場を新設。
1956(昭和31)年4月1日 小糸魚信号場を駅に変更し、糸井駅として開業。
1957(昭和32)年9月30日 白老駅〜錦岡駅間を複線化。
1957(昭和32)年11月30日 萩野駅〜白老駅間を複線化。
1958(昭和33)年11月10日 竹浦駅〜萩野駅間を複線化。
1959(昭和34)年10月1日 長流駅を長和駅に改称。
1960(昭和35)年5月10日 室蘭駅〜(貨)西室蘭駅 (1.4 km) の貨物支線が開業。この区間に(貨)西室蘭駅を新設。
1960(昭和35)年10月1日 豊住仮乗降場を駅に変更し、豊泉駅に改称。
1961(昭和36)年10月1日 志文駅〜岩見沢駅間に岩見沢操車場を経由する貨物線を単線で増線し単線併設とする。一本松臨時信号場を新設。
1962(昭和37)年11月1日 虻田駅を洞爺駅に改称。
1963(昭和38)年月日不詳 一本松臨時信号場を廃止。
1963(昭和38)年9月30日 北舟岡信号場を新設。
1964(昭和39)年7月5日 静狩駅〜小幌信号場間を複線化。
1964(昭和39)年9月30日 北入江仮乗降場を有珠側に600m移設し、信号場に変更。
1965(昭和40)年11月1日 北吉原駅を新設。
1967(昭和42)年9月27日 豊浦駅〜洞爺駅間が土砂崩壊によって不通。このため、10月12日から室蘭桟橋に青函連絡船が接岸し、貨車航送を行う。10月20日に復旧。
1967(昭和42)年9月29日 小幌信号場〜礼文駅間を複線化。
1967(昭和42)年10月1日 小幌信号場を仮乗降場に変更。
1968(昭和43)年5月15日 豊泉駅を廃止。
1968(昭和43)年9月5日 有珠駅〜長和駅間を複線化。
1968(昭和43)年9月15日 由仁駅〜栗山駅間を複線化。
1968(昭和43)年9月19日 黄金駅〜陣屋町駅間を複線化。崎守町仮乗降場を駅に変更し、崎守駅に改称。
1968(昭和43)年9月25日 大岸駅〜豊浦駅間を複線化。
1968(昭和43)年11月15日 稀府駅〜黄金駅間を複線化。
1969(昭和44)年9月19日 長万部駅〜静狩駅間を複線化。
1969(昭和44)年9月20日 旭浜信号場を仮乗降場に変更。
1969(昭和44)年9月22日 栗山駅〜栗丘駅間を複線化。
1970(昭和45)年6月30日 豊浦駅〜洞爺駅間を複線化。
1970(昭和45)年8月1日 陣屋町駅を旅客駅から貨物駅に変更。
1975(昭和50)年8月27日 函館本線の森駅〜野田生駅間が不通のため、室蘭埠頭に青函連絡船が接岸し、函館駅〜室蘭駅間の旅客代行輸送を実施。
1975(昭和50)年10月22日 礼文駅〜大岸駅間を複線化。
1975(昭和50)年12月14日 室蘭駅(2代)〜岩見沢駅間で国鉄最後の蒸気機関車牽引による定期旅客列車「SLさよなら列車」(225列車)が運転される(牽引機はC57 135)。
1978(昭和53)年10月3日 陣屋町駅〜本輪西駅間を複線化。
1980(昭和55)年10月1日 室蘭駅(2代)〜東室蘭駅〜沼ノ端駅間 (74.9 km) を電化(交流20,000V・50Hz)。これに伴い、これまで室蘭駅(2代)〜苫小牧駅〜岩見沢駅間での直通運転が基本の運転体系から、室蘭駅(2代)〜苫小牧駅間(〜千歳線方面)と苫小牧駅〜岩見沢駅間を基本とした運転体系に改められる。室蘭駅(2代)〜札幌駅・旭川駅間にエル特急「ライラック」新設。
1981(昭和56)年3月5日 室蘭駅(2代)〜沼ノ端駅間と千歳線をCTC化。
1984(昭和59)年2月1日 沼ノ端駅〜岩見沢駅間で大半の客車列車が気動車化されたことにより、旧型客車の運転終了。夕張駅〜追分駅〜岩見沢駅〜札幌駅間のルートで1往復のみ運転されていた普通列車のルート変更(夕張駅〜追分駅〜千歳空港駅〜札幌駅間)にともない、追分駅〜岩見沢駅間で1往復の減便(午前の下りおよび夜間の上り)。
1985(昭和60)年3月14日 室蘭駅(2代)〜(貨)西室蘭駅 (1.4 km)の貨物支線を廃止。この区間の(貨)西室蘭駅を廃止。御崎駅〜室蘭駅(2代)間の貨物営業を廃止。苫小牧駅〜岩見沢駅間で夜の上り列車1本を削減(この時点で現在のこの区間の運転本数となった)。
1986(昭和61)年11月1日 東室蘭駅〜御崎駅間の貨物営業を廃止。北入江信号場(初代)を廃止。沼ノ端駅〜岩見沢駅間で最後まで残っていた客車列車を気動車化し、同時にこの区間から函館本線直通列車の運転取り止め。
民営化以後
1987(昭和62)年4月1日 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)が第一種鉄道事業者として全線を承継。同時に、日本貨物鉄道(JR貨物)が長万部駅〜岩見沢駅間の第二種鉄道事業者となる。旭浜仮乗降場・小幌仮乗降場・北舟岡信号場を駅に変更。苫小牧駅の貨物駅を移転し、(貨)苫小牧駅を新設。
1988(昭和63)年11月3日 青葉駅を新設。
1990(平成2)年4月23日 栗山駅〜栗丘駅間の栗山トンネル崩壊により、旧・下り線を廃止、単線化。
1992(平成4)年7月 沼ノ端駅〜室蘭駅(2代)間にPRCを導入。
1994(平成6)年3月1日 全区間で気動車列車のみワンマン化。特急「スーパー北斗」の運行開始に伴い、長万部駅〜東室蘭駅〜沼ノ端駅間の最高速度が130 km/hに向上。
1994(平成6)年3月16日 北入江信号場(2代)を新設。
1994(平成6)年11月1日 休止していた旧・貨物線ルートの復活改良に伴う線路付け替えで、志文駅〜岩見沢駅間を改キロ (+1.7 km)。関連する踏切も解消。
1996(平成8)年10月6日 JR貨物の東室蘭駅が東室蘭操車場跡に移転し、(貨)東室蘭駅を新設。
1997(平成9)年10月1日 室蘭駅(2代)の移設に伴い、母恋駅〜室蘭駅(2代)間を改キロ (-1.1 km)。
1998(平成10)年 岩見沢駅〜沼ノ端駅間にPRCを導入。
2000(平成12)年3月29日 有珠山の噴火による影響で、東室蘭駅〜長万部駅間が不通。
2000(平成12)年4月27日 有珠山の噴火で不通となっていた全区間について、貨物列車が限定的に運行される。
2000(平成12)年4月29日 有珠山の噴火で不通となっていた全区間が再開され、旅客列車が限定的に運行される。
2000(平成12)年6月8日 有珠山の噴火で迂回していた特急なども含めて、通常運行再開。
2006(平成18)年3月18日 旭浜駅を廃止。
2007(平成19)年10月1日 長万部駅〜沼ノ端駅間および東室蘭駅〜室蘭駅(2代)間、追分駅、岩見沢駅で駅ナンバリングを実施。
2008(平成20)年10月25日 苫小牧駅〜沼ノ端駅間にIC乗車券「Kitaca」を導入。
2009(平成21)年3月14日 苫小牧駅〜沼ノ端駅間でIC乗車券「Kitaca」と「Suica」との相互利用開始。
2011(平成23)年3月12日 JR貨物の苫小牧駅を苫小牧貨物駅に改称。
2013(平成25)年3月23日 苫小牧駅〜沼ノ端駅間におけるIC乗車券「Kitaca」との相互利用サービスが、従来の「Suica」に加えて「PASMO」、「manaca」、「TOICA」、「PiTaPa」、「ICOCA」、「はやかけん」、「nimoca」、「SUGOCA」に拡大。
2013(平成25)年11月1日 特急列車の減速・減便に伴い、長万部駅〜東室蘭駅〜沼ノ端駅間の最高速度が120 km/hとなる。
wikipediaより参照
TOP旅の記録路線各駅巡礼写真のページ>JR室蘭本線(北海道)