■水■

●ミネラルウォーター使用の注意
 コーヒーをいれるときに、ミネラルウォーターを使用なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで注意。
 水には、硬水と軟水に分かれます。
 硬水:カルシウム、マグネシウムなどのミネラル(鉱物)成分が多い水。ヨーロッパ産のミネラルウォーターに多く、運動後のミネラル補給に最適。
 軟水:ミネラル成分の少ない水。日本産のミネラルウォーターに多い。
 しかし、このミネラル成分はコーヒー成分抽出を阻害する作用を働きますので、硬水は不向きです。軟水をご使用下さい。

●水道水は?
 水道水のカルキ臭を嫌ってミネラルウォーターを使用されている方も多いと思います。しかしこのカルキ臭は一度煮沸すれば抜けますし、日本の水道水は結構おいしいです。また、軟水なので、コーヒーをいれるのに最適です。ここで使用にあたっての注意ですが、酸素を多く含んだ新鮮な水を使用して下さい。この酸素はコーヒー成分抽出を促進する働きを有しています。
結論:軟水のミネラルウォーターまたは新鮮な水道水を使用する。

●参考:お湯の温度につい
 コーヒーメーカーを使用される方にはあまり関係ない(というよりどうしようもない)ことが、コーヒーをいれるとき、お湯の温度も味に微妙に関係してきます。一般に、高温であればあるほどコーヒー成分の抽出が促進されますが、よけいな雑味まで出してしまいます。
○低温(約80℃前後)
→深煎りに最適です
苦味を押さえ、マイルドな味を出しますので、苦味になりがちな深煎りに最適です。浅煎りの場合は豆が堅いため十分な味が出せず、酸味が強調されますので、不向きです。
○適温(約85〜95℃)
→浅煎り、中煎りに最適です
甘み、酸味、苦味のバランスのとれた味を引き出します。
○高温(約95℃以上)
→コーヒーには不向きです
コーヒー成分が出過ぎて、苦味、渋みが強く、また雑味のあるコーヒーになります。


TOPコーヒー物語>水