◆アクアマリン(Aquamarine)(和名:藍玉)◆
3月の誕生石、蟹座の守護石


 3月の誕生石で、宝石言葉は、冷静沈着、勇気、聡明。語源は、ラテン語「海の水」。
 2000年前のローマ時代では、体内の水が濁ることによって病気になるといわれ、その水の浄化にアクアマリンが有効であると信じられていました。また、中世ヨーロッパでは、航海の無事を約束する守護石として、大航海に向かう船乗りにたちによって常に身につけられてきました。
 アクアマリンは、爽やかで涼しげな光をたたえる昼間と違い、夜ともなれば昼とは違った光りを出す宝石で、「宝石の夜の女王」と呼ばれ、ヨーロッパでは古くから夜会に欠かせない宝石として貴族から愛用され続けました。
 アクアマリンは、緑柱石(ベリル)に属し、エメラルドとは兄弟の関係にあります。
 産出国は、ブラジル、モザンビーク、インド、スリランカ、ロシア、ナイジェリア、マダガスカル、ナミビアで、モザンピークで産出されるものが最高級品との評価が高く、その鉱山(サンタマリア鉱山)の名前にちなんで、「サンタマリア・アフリカーナ」という別名で呼ばれたりします。

◎Colum◎
【アクアマリンの仲間たち】
 鉱物学的には、アクアマリンは緑柱石(ベリル)に属し、緑色はエメラルド、青色はアクアマリン、ピンク色はモルガナイト、黄緑色はヘリオドール、赤はビギシバイトと呼ばれています。
化学組成Be3Al2Si6O18
硬度7.5〜8
比重2.68〜2.76


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