◆銀閣寺(京都市)◆
(2012年2月10日(金)撮影) 

銀閣寺は、正式名称を慈照寺(じしょうじ)といいます。銀閣寺を創建したのは室町幕府8代将軍の足利義政で、祖父である足利義満が建てた北山山荘(金閣寺)を参考に、東山文化の代表東山山荘(東山殿)を造営した。
1490(延徳2)年2月、義政が死去し、その菩提を弔うため東山殿を寺に改め、相国寺の末寺として創始されたのが、現在につづく慈照寺である。

戦国時代末期には前関白近衛前久の別荘にもなったが、これは慈照寺の歴代住持に近衛家出身者が多かったことによる。前久の死後は再び相国寺の末寺として再興された。

東山如意ケ嶽の「大文字」。京都の夏の風物詩である「五山送り火」の一つとしてもっとも有名なもの。

銀閣寺へ向かう途中にある「哲学の道」。哲学者・西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことからこの名がついたと言われ、1972(昭和47)から正式に「哲学の道」と呼ばれるようになった。

銀閣寺の門をくぐると、通称「銀閣寺垣(ぎんかくじがき)と呼ばれる4m以上ある緑の垣根が広がっています。

庭園にある向月台(こうげつだい)。この上に座って東山に昇る月を眺めたと言われていますが、現在のような形になったのは江戸後期になってからだそうです。

銀沙灘(ぎんしゃだん) 。こちらも現在のような形になったのは江戸後期になってからだそうです。

銀閣。正式名称は「観音殿」で、国宝に指定されている。1489(延徳元)年に上棟されていることがわかっているので、この頃の完成と思われる。ちなみに金閣寺には金箔が外壁に貼られているが、銀閣寺には外壁に銀箔が貼られず、黒漆が塗られている。近年の調査で創建当時から銀箔が貼られていないことがわかっている。手前の池は「錦鏡池」。

銀閣(観音殿)の屋根にある鳳凰。

東求堂(とうぐどう)で、国宝に指定されている。義政の持仏堂で、1486(文明18)年の建立である。

展望台より銀閣(観音殿)を眺める。

時間の余裕と季候がよければ、ここでお茶を所望したかったです。

洗月泉
庭園の片隅にある泉。

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