D51 270蒸気機関車
秋田県横手市横手公園に静態保存

◆2011年11月1日(火)撮影
D51形蒸気機関車

D51形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計製造した、単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車である。主に貨物輸送のために用いられ、太平洋戦争中に大量生産されたこともあって、その所属両数は総数1,115両に達しており、ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた日本の機関車1形式の両数では最大を記録した。 「デゴイチ」(「デコイチ」とも)の愛称は有名で、日本の蒸気機関車の代名詞にもなった。

諸データ(D51 101以降の標準型)

全長 19,730mm
全高 3,980mm
軌間 1,067mm
車輪配置 2-8-2(1D1) - ミカド
動輪直径 1400mm
シリンダー(直径×行程) 550mm×660mm
ボイラー圧力 15kg/cm2
 火格子面積 3.27m2
 全伝熱面積 168.8m2
 付熱全面積 221.5m2
 過熱伝熱面積 41.4m2
ボイラー水容量 6.0m3
機関車運転重量 78.37t
動輪軸重(最大) 14.30t
炭水車重量 47.40t
機関車性能:
 動輪周馬力 1,280PS

本車両について
D51270号の沿革
1D1加熱蒸気テンダー機関車
(製造年月日)昭和14年7月27日
(構造)全長1950cm 巾285cm 高さ398cm 重量機関部分 68.5t 炭水車部分18.2t
 この機関車は昭和14年川崎車両株式会社において製造され平機関区を振出して姫路、宇都宮、酒田等の各機関区に配属され、新津機関区を最後に引退しました。
 D51型式は主として貨物列車、けん引用として造られて約1200馬力という強力な牽引力で実に2153.71KMという地球を54回回ったことになり、今ここに長い旅路の休息をしているわけです。
 私達は日本文化の発展に大きく使命を果たしたD51270号を讃え、その栄光ある勇姿を末永く保存する事になり、国鉄より横手市にその管理を移されたものであります。
昭和48年10月21日 横手市
(現地案内板より)

D51270履歴
1939-7-27 川崎重工兵庫工場 製番2148
新潟局(東京局?)配属
1939-10-3使用開始
1939-10-12直江津
1946-8-15東能代
1950-3-5横手
1951-9-18借入 弘前
1951-10-2借入 秋田
1952-4-1秋田
1955-6-6借入 弘前
1955-9-30返却
1957-4-30借入 新庄
1957-5-18返却
1958-3-1重油併燃装置取付 土崎工場
1958-4-5高崎第一?
1958-7-23借入 山形
1958-8-21返却
1958-8-22借入 弘前
1958-8-30返却
1959-2-25借入 大館
返却日不明
1962-7-31借入 国府津
1962-8-9返却
1963-10-2長岡第一
1964-2-1旋回窓取付 左側
1965-12-27旋回窓取付 右側
1968-3-25廃車 大館(新津?)
1973-10-21保存 横手市横手公園
(レイル・マガジン2008年9月号付録「機関車表」沖田佑作氏編より引用)

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