D51 946蒸気機関車
福島県いわき市いわき市石炭・化石館ほるる敷地内に静態保存

◆2023年1月29日(日)撮影
D51形蒸気機関車

 D51形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計製造した、単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車である。主に貨物輸送のために用いられ、太平洋戦争中に大量生産されたこともあって、その所属両数は総数1,115両に達しており、ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた日本の機関車1形式の両数では最大を記録した。 「デゴイチ」(「デコイチ」とも)の愛称は有名で、日本の蒸気機関車の代名詞にもなった。

諸データ(D51 101以降の標準型)

全長 19,730mm
全高 3,980mm
軌間 1,067mm
車輪配置 2-8-2(1D1) - ミカド
動輪直径 1400mm
シリンダー(直径×行程) 550mm×660mm
ボイラー圧力 15kg/cm2
 火格子面積 3.27m2
 全伝熱面積 168.8m2
 付熱全面積 221.5m2
 過熱伝熱面積 41.4m2
ボイラー水容量 6.0m3
機関車運転重量 78.37t
動輪軸重(最大) 14.30t
炭水車重量 47.40t
機関車性能:
 動輪周馬力 1,280PS

(以下、現地案内版より)
 D51型蒸気機関車は、最大出力1280馬力、最大速度85km/h、けん引力1100tという素晴らしい性能をもつ蒸気機関車で、昭和11年から製作が開始されました。この機関車は昭和19年3月にD51型の946番目に製作され、戦時から戦後の復興期を通じて、力強く走り続けました。とくに、昭和33年4月から昭和45年8月まで、水戸鉄道管理局平機関区に配属され、石炭輸送をはじめ、常磐線の貨物輸送に大いに活躍し、当地方の産業経済の発展に大きく貢献しました。しかし、国鉄の電化計画に伴い、この雄姿が鉄路から消えることになったのを惜しみ、昭和45年8月から平松ケ岡公園に展示されていましたが、当館設立を機に、より多くの人々にその功績を知っていただきたく、昭和60年3月当地に移し永久にミスターSLの栄光を讃え、その姿を公開することといたしました。
D51946号の概要
制式称号 D51型
製作年月 昭和19年3月26日
最大寸法 長さ 19.73m 幅 2.93m 高さ 3.98m
機関車重量 88.8t
実働期間 25年10ヶ月
実運転粁 124万km(地球31周)

車歴 D51946 川崎車両兵庫工場=2961 1944-03-00 S77.60t1D1T(1067) 2110
車歴
1944-03-00製造→納入;国鉄;D51946→配属;?→配置;?→
1946-00-00現在;新鶴見→ 1955-08-01現在;新鶴見→
1957-11-00現在;田端→
1958-03-00(4月?)水戸→
1958-04-00ストーカー取付→
1968-04-00現在;平→
1970-04-09廃車;平→
保存;福島県いわき市「松ケ岡公園」;D51946→
移管保存;福島県いわき市「いわき市石炭化石館」;D51946
(沖田祐作「機関車表フル・コンプリート版」引用)

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