十和田観光電鉄(通称:十鉄)の電車

◆2011年12月17日(土)撮影
<概要>
旧東京急行鉄道デハ3655
 1942(昭和17)年に大東急発足後初の新車クハ3650形として6両製造された車両で、戦後の1952(昭和27)年電動車化・全室運転台化されてデハ3650形となった。
 1972(昭和47)年以降更新が行われて、張上げ屋根、前照灯シールドビーム2灯化が行われている。また、下り向きの偶数番号車(3652・3654・3656)は将来の連結化に備えて貫通扉を新設した。
 晩年は中間にサハを挟んだ3連で池上線で活躍していたが、1989(平成元)年までに廃車となった。デハ3655は十和田観光電鉄に譲渡され、両運転台化改造を受けた上で、翌年からモハ3603号車となった。
 2002(平成14)年8月、旧型電車の引退と、鉄道線の開業80周年を記念し、東急時代のグリーン一色の塗装に復元された。
 同年9月に営業運転から退いたものの、現在動態保存車として車籍を有したまま残されている。

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)
(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)
ED300形(301)
 762mm軌間だった十和田観光電鉄の改軌・電化に備え、モハ・クハ2400形と共に1951(昭和26)年に日立製作所で製造されました。ED400形の登場までは貨物列車や時には旅客列車の牽引もするなど、主力機として活躍しました。ED402号機の登場後は予備機として十和田市駅構内の入換えなどに使用されてきました。 1986(昭和61)年の貨物輸送廃止後も残り、ED402号機と共に除雪列車や工事列車に使用されています。

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)
ED400(402)形
 貨物輸送の大幅増加に伴って、1962(昭和37)年に川崎車両で製造された機関車。すでに在籍していたED301より馬力に優れていたことから貨物列車の主力として活躍し、 1986(昭和61)年の貨物輸送廃止後も残り、ED301号機と共に除雪列車や工事列車に使用されています。

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)
十和田観光電鉄3400形
 帝国車輌で1955(昭和30)年に製作された自社発注車両。当時は東北地方初の全金属車として、デラックス電車と呼ばれた。
1960年代に今のカラーリングになってからは外観は変更はない。2002(平成14)年4月に運転営業からは引退し、現在は3401号が貸切用電車として動態保存車として車籍を残したまま使用されている。

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)
トラ300形(301,301)
 ED400形と一緒に1962(昭和37)年に川崎車輌で2両製造された木造無蓋車で、国鉄トラ400000とほぼ同型。貨物輸送で使用され、現在では農薬散布などの保線作業に利用されていますが、最近はほとんど使用されていないとのことです。

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)

(2011年12月17日(土)七百駅にて撮影)
参考サイト
http://www.railfan.ne.jp/toutetsu/cars.html

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